子どもの癇癪が始まると、「まただ…」「どうしたら止まってくれるの?」と、心の中でため息が出てしまうことはありませんか。
実は、専門家は“癇癪そのものを消す”ことよりも、「感情との付き合い方を身につけること」をゴールにすると、親子ともにぐっと楽になると言います。
まず大切なのは、「癇癪ゼロ」を目指さないことです。大人でもイライラしたり、怒りを抑えきれない日がありますよね。
子どもにだけ「一度も癇癪を起こさないで」と求めるのは、かなりハードルの高い期待です。むしろ、1日3回爆発していたのが2回になった、泣き続けていた時間が少し短くなった――そんな小さな変化こそ成長のサインとして、「前より気持ちをがんばって抑えられたね」と言葉にして伝えてあげたいところです。
次に意識したいのが、爆発の“前”に出るサインです。足をジタバタさせる、目が泳ぐ、手をぎゅっと握る…。こうした前兆に気づいた瞬間が、もっとも介入しやすいタイミングです。
「今ちょっとイライラしてきたね」「悔しいの、必死でこらえてるね」と声をかけると、「ちゃんと見てくれている」という安心感が生まれ、気持ちの高ぶりが少し落ち着きやすくなります。
カッとなりやすいタイプのお子さんには、「まあ、いっか」という合言葉も役立ちます。親が水を少しこぼしたときに「あ、やっちゃった。
まあ、いっか」と笑って見せるだけでも、“失敗しても世界は終わらない”という感覚が伝わります。絵本などを通して、この感覚を一緒に楽しみながら練習するのも良い方法です。
さらに、「泣かないで」「叩かないで」と行動だけを止めるのではなく、「悔しかったね。でも叩かないよ」「悲しかったんだね。泣かないでいられたらすごいね」と、まず気持ちを代弁してから望ましい行動を伝えることもポイントになります。
赤ちゃんに「ブーブーだね」と言葉を添えていたように、見えない“感情”にも名前をつけてあげるイメージです。
癇癪は親子にとってたしかにしんどい出来事ですが、その裏側には「うまく伝えられない気持ち」が隠れています。
爆発をゼロにしようと力で押さえ込むよりも、前兆に気づき、気持ちに名前をつけ、「まあ、いっか」と切り替える力を一緒に育てていくこと。それが、子どもの心の強さにつながっていきます。
てらぴぁぽけっと三郷駅前教室